BMW E46 車検整備

こんにちは

知人のBMW E46が車検なので、事前に修理箇所の確認を含めて整備しました。

車検ではどのような所を見ているのか皆さんの参考になればと思います。

現状確認

サーキット走行しているので少し車高が下がっています。

ちなみにこのE46は事前にオーダーが決まっています。

・車高調をノーマルへ交換

・ホイールは純正18インチ→純正17インチへ交換

・バケットシートをノーマルへ交換

・ステアリングホイールをノーマルへ交換

・メーター警告灯の不具合確認

これを合わせて車検に通るように整備していきます。

車検整備の工程

・外観

車検ではまず外観から見ていきます。

具体的には

・灯火類(ヘッドライト、テールレンズなど)の点灯状態や割れ

・FRガラスが割れていないか

・突起物がないか

・タイヤの残り溝、車検対応のホイール

などです。

社外パーツ(エアロなど)が付いていなければ特に問題ないかと思います。

ここで注意するのはヘッドライトの黄ばみです。

最近の車はヘッドライトのクリア部が樹脂でできているので表面のコーティングが紫外線で黄ばんでしまい、車検に必要な光量が取れないときがあります。

・エンジンルーム

エンジンルームでは主にオイル漏れなど見ています。

具体的にな

・エンジンオイル、パワステオイル漏れ

・ブレーキ系のオイル漏れ

・冷却水の漏れ

・エアコン、オルタネーターなどの補器ベルトの損傷

・スパークプラグ、エアクリーナーの状態

・ホース類の損傷

ちなみにエンジンオイル、パワステオイルなどはにじみ程度なら(オイルが雫になって垂れていない)車検はOKな時があります。

ブレーキ系のオイル(フルード)はにじみ程度でもNGとなることが多いです。

・足回り

ここでは足回り(ブレーキ含む)やシャーシ関係などを見ます。

具体的には

・エンジン(オイルパンなど下側)ミッション、デフケースのオイル漏れ

・ブーツなどの損傷(破れ)

・アーム、ナックルなどのガタ

・ブレーキパッド、ライニングの残り量。

・キャリパー、ドラムのフルード漏れ

基本的にはここをクリアできれば車検整備は問題ないです。

この後にライン検査(ヘッドライト光軸、ブレーキテスターなど)をパスすれば車検は終了になります。

整備開始

BMW E46の整備になります。

外観は問題なく、エンジンルームもオイル漏れ等は上から見た限り問題ありませんでした。

・下回り確認

リフトはありませんのでリジットラックで車両を上げます。

BMWはリジットラックがサイドシル下面で使用できるように硬質ラバーがあります。

これは便利ですね。国産車にもぜひ採用してほしいです。

国産車などはジャッキアップポイントでも良いのですが、変形が心配な時はメンバーなどに掛けるときがあります。

前後同じようにリジットラックを掛けます。

・ジャッキアップポイント

ガレージジャッキを掛けるときはFRメンバーの黄色い丸の箇所にかけます。

画像では右側がFRになります。

車種によってかける場所が指定されているのでオイルパンなどを持ち上げないように注意です。

・ミッション周り

トランスミッションです。

オイル交換を結構やっているので汚れていますが漏れてはいませんでした。

・足回り

ちょっと見づらいですが、RH FRのスタビコンロッドの下側のブーツが破けています。

これでは車検が受かりませんので部品を手配して交換が必要になります。

近くのBMWディーラーで部品を注文しに行きましたがブーツだけで部品は無く、アッセンブリー注文になりました。

ちなみに部品名ですがスタビライザーコネクティングロッドだと思っていましたが、BMWではペンドラムサポートと部品名が違っていました。

コンロッドなのかリンクなのかもメーカーによって違いますからね。

出来ればメーカー関係なく名称を統一して欲しいと思う所です。

今回は部品待ちで後日交換になります。

この車両は車検以外でもエンジンオイル交換、ブレーキのチェックなどしているので比較的簡単に完了しました。

年数がある程度経っている車両はブーツなど硬くなっているのでヒビや破れに注意して見るのが良いですね。

注意点

車両をリジットラックに掛けてあげるので、ガレージジャッキで上げる時はずれて車両が落ちないようにゆっくり上げてください。怪しい時は一度おろして再度ジャッキアップポイントを確認して上げなおしてください。

車検整備はいろいろ見るところがありますので

使用する工具などは場所を移動毎に持って一か所に集めながら作業すると工具が見つからないといったことが少なくなります。できればトレーなどを使うと作業効率も良くなるのでお勧めです。

ホイール取り付けの注意点とはちょっとちがいますが

欧州車などはタイヤを取り付ける時はハブボルトが無くボルトで取り付けることが多いです。

作業着など汚れても良い恰好ならば膝をタイヤに押し付けながらホイールボルトを取りるけるようにすればハブからホイールが外れることが少なくなるのでお勧めです。

作業する時は十分に注意して進めて下さい。

オーダーされた作業は後日UPします。

 

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