こんにちは
自分のCBRは約10年くらいエンジンをかけていませんでした。
ナンバーは切っていなかったので、継続車検を受けるためにとエンジンをかけようとしましたがかかりません。
エンジンをかけるために、原因追及からスタートしました。
・現状
・バッテリーは交換。
・ING ONでメーターのインジケーターは正常に点灯。
・セルは勢いよく回る。
インジェクション車(ホンダでいうPGM-FI)なので、燃料が入ってセルが回ればかかると思っていましたがかかりませんでした。
ここから原因を探ってみました。
エンジンがかかるのは「良い圧縮」「良い火花」「良い混合気」の3つが必要です。
セルが回り、オイルも交換したので「良い圧縮」はクリアできていると思ったので、残りの2つに注目します。
「良い火花」は手持ちの工具類ではプラグを外さないと確認できません。
そこで「良い混合気」から確認しました。
といいますが、燃料を確認しようとフューエルタンク内を見たら・・・錆で真っ赤でした。
確認するまでもなくこれが原因の一つでした。
ING ONの時に、フューエルポンプの作動音が聞こえない時点で疑うべきでした。
フューエルポンプを確認します。
・フューエルポンプ確認
急いでいたので画像を取り忘れています。
作業の手順は
・タンクカバーを外す。
・フューエルタンクの取付ボルトを外す。
・フューエルポンプにつながっているホース、カプラーを外す。
これでフューエルタンクが外れるはずです。
フューエルタンクを外しました。
外す時に燃料がこぼれないように水抜きホースなどに栓をしておくと良いです。
この時は燃料が満タンに入っていたので廃ガソリンを入れる為と、燃料間違いをしたくなかったのでガソリン携行缶(20ℓ)を急ぎ用意しました。
外したフューエルポンプは錆びていました。
ここまで錆びるとは・・・油断していました。
すぐに部品を手配しましたが結構良いお値段しますね。
純正品を頼みましたので、ワッシャーやパッキンなどを合わせて5万円くらいでした。
中古や、社外品も考えましたが、信頼性を重視したかったので純正品にしました。
・タンク内錆び取り
これも画像取り忘れています。
フューエルポンプが届く前にフューエルタンク内の錆びをとります。
バイク屋さんや工具屋さんなどに売っているタンク錆び取り剤
・花咲かG
これをつかいましたが結構大変でした。
一回では錆が全部とれるはずもなく、使用した花咲かGの溶剤を何回かろ過して再使用。
タンク内の錆が納得できるまで落ちたのは1週間で5回くらい作業を繰り返しました。
その後に聞いたのは、サンポールでも同じように錆が取れるよと会社の先輩に教えてもらいました。サンポールもちょっと試してみたかったですね。
・フューエルポンプ交換
新品フューエルポンプです。純正品。
これを取り付けます。
フューエルポンプを洗浄が完了したタンクに取り付けます。
ING ONでフューエルポンプの作動音を確認してセルを回しますが・・・かかりません。
また原因追及の作業をします。
・スパークプラグの確認
フューエルタンクを外さないとスパークプラグも確認できないのと、今までプラグの状態を確認したことがなかったのでついでに確認します。
これも画像がないのですが作業手順です。
・エアフィルターのカバーを外す
・エアフィルターを外し、吸入ダクトを外す。
・ヘッドカバーにダイレクトイグニッションが見えるのでこれを外す。
・プラグレンチでスパークプラグを外す。
書くと簡単に見えますが、スパークプラグに到達するまでが大変でした。
アクセルワイヤーが結構邪魔をして、エアダクトが中々外れません。
スパークプラグを確認しましたが特に失火している様子もありませんでした。
・フューエル系の確認
なんとなくプラグは問題ないと予想はしていたので、フューエル関係の確認です。
ここも画像は無いですがこのように確認しました。
・フューエルラインの結合部を外してガソリンきているか確認。
・インジェクターが作動しているか音で確認
この2つを確認しました。
フューエルラインはプライマリー、セカンダリーインジェクターの結合部を外して問題なくガソリンが来ていることを確認しました。
インジェクターの作動音を確認は、-ドライバーの先端をインジェクターに当てて、ドライバーの柄の部分を自分の耳に当てて音の確認をします。
一人では大変だったので家にいた父親にセルを回してもらいましたが・・・
かかりました。
インジェクターもカチカチと作動音が聞こえます。
恐らくですが、まだフューエルラインに古いガソリンが残っていてフューエルポンプを交換しても新しいガソリンがインジェクターまで到達していなかったのでエンジンがかからなかったのかな?と思いました。
確認作業でフューエルライン結合部を外したことで古いガソリンが抜けて新しいガソリンがインジェクターまで到達したのでエンジンがかかったということになるのではと考えています。
・作業の注意点
今回の作業ではフューエル関係の作業になるので気化したガソリンが引火しないように注意ですね。
自分は屋外で作業をしたので換気は問題ありませんでしたが、屋内で作業される方は換気に気を付けてください。
もちろん火気厳禁なのは当然ですね。
正直面倒な作業になるので、自信の無い方はショップにお願いするのが間違いないと思います。