こんにちは
RX-8のリアブレーキキャリパーのオーバーホール(OH)作業になります。
・現状
見た目ではほとんど分からないのですが、ピストンの動きが渋く、少し引きずり気味になっています。
完全に固着する前にOHをしていきます。
・キャリパー外し
キャリパーを外していきます。
もう外れていますが、パーキングブレーキ(PKB)のワイヤーを外します。
黄色い丸印の所のクリップとレバーの箇所を外します。
ブレーキホースを赤い丸の箇所で外します。
外した後にキャリパーのブリーザーについているゴムキャップをブレーキチューブにつけてブレーキフルードが垂れ流しにならないように付けます。
ここは好みかもしれませんが、作業がある程度かかりますのでブレーキフルードがほとんど流れてしまい、マスターシリンダーのエア抜き作業が発生してしまいます。
この作業の手間を省きたくてキャップを付けています。
ここまで外したら、キャリパーの14㎜と、キャリパーベースの14㎜を緩めて外します。
・リアキャリパー
この様な状態になります。ここからピストンを外します。
ピストンツールを使い反時計回しでピストンを回して外します。
ピストンが外れてからダストカバー、ピストンシールを外します。
ここから清掃作業です。
ピストンはシールと当たる場所と、キャリパー側はダストブーツとピストンシール取り付け部が汚れているはずなので綺麗にします。
・シールの形状確認
セットになっているシールキットの確認です。
ピストンシールです。
最近はあまり聞かなくなりましたが、以前交換した時にシールの断面が台形になっておりシールの取り付け向きがありました。
今回のシールは正方形で取り付け向きはありませんでしたが交換する時は確認が必要です。
以前向きを確認せず交換してもう一度OH作業をしたことがあります。
みなさんももし作業する機会があったら気を付けましょう。
確認が終わったらブレーキグリスをピストンシールに塗りキャリパーに取り付けていきます。
・ピストンシール、ダストブーツ取り付け
付けました
この時に気を付けるのはシールがねじれていないこと、シールがダストブーツが溝に綺麗にはまっていることを指で触って確認してください。
溝に入っていない時は触っている指にデコボコしている違和感を感じると思います。
この状態からピストンを取り付けます。
ここは何気にハードルが高いです。文章で説明するのが難しいですが一か所指で押さえながらダストブーツを入れ込んで行くイメージでしょうか。
ダストブーツを巻き込まない様にピストンツールを使い時計回りに締め込みピストンをキャリパーに納めます。
ピストンが収まった画像は撮り忘れてしまいました。
・キャリパーベース
こちらもダストブーツ交換とスレーブピンのグリスアップしていきます。
キャリバーベース、スリーブピンを清掃します。
シールキットについているオレンジのグリスを使用します。
ダストブーツとグリスアップ完了です。
この時にスムーズにスリーブピンが動くか確認してください。
後、ベース取り付け部にワッシャー?がありますので忘れないで取り付けて下さい。
・キャリパー取り付け、パッキン交換
リアキャリパーとキャリパーベースを取り付けました。
ブレーキバッドにも摺動部分やピストン、キャリパーが当たる箇所に薄くブレーキグリスを塗っています。
まだこのパッキンが残っています。
シールキットにブレーキホースとキャリパーのパッキンが入っています。
今回は漏れていない&外していないのですがせっかくなので交換します。
12㎜のボルトを外し
パッキン取り付け完了です。
ブレーキホースとチューブを取り付け、PKBワイヤーを取り付けます。
エア抜きを行い、交換したシールやブレーキホースとの結合部の漏れがないことを確認して終了になります。
・ついで作業
フロントのブレーキパットも交換しました。
・注意点
作業自体はそれほど難易度は高くないですが、交換終了後のブレーキフルードの漏れの確認や、エアが噛んでいないかの確認が重要になります。
不安に感じる方は車屋さんへお願いするのが一番だと思います。